ご挨拶
Greeting
2023年7月開院の「南福岡脳神経外科病院」の理事長・病院長を拝命いたしました矢野茂敏と申します。私は熊本大学脳神経外科で18年間脳腫瘍の専門治療を行ってまいりましたが、5年ほど前から福岡脳神経外科病院でさらに最新の機器を用いた低侵襲脳神経外科手術を行っています。
福岡脳神経外科病院では脳卒中の緊急治療を要する患者さんが増加し、手術件数も年間1000例を超えるようになってまいりました。超急性期医療を必要とする脳卒中部門と、術前・術後の機能検査やリハビリに十分な時間が欲しい脳腫瘍部門では診療の流れや患者さんの必要とする医療やケアが異なることから、病院の機能分離の必要性が考えられてきました。そんな折に今回白浜病院の協力をいただき脳腫瘍・機能外科と内科が一つになった病院を作ることになりました。
脳神経外科部門では「下垂体・内分泌センター」と「低侵襲脳腫瘍・機能外科センター」を開設いたします。「下垂体・内分泌センター」では私が専門としております下垂体疾患の診断と治療を、また「低侵襲脳腫瘍・機能外科センター」では脳腫瘍全般の手術や三叉神経痛、顔面けいれん、認知症などの脳機能回復を目指す手術を外視鏡、内視鏡（硬性鏡、軟性鏡）を用いて行い、脳と神経を損傷しない優しい（低侵襲な）手術を目指しております。
内科部門ではこれまで白浜病院が担ってまいりました地域の方々の健康管理を今後も継続いたします。高血圧や糖尿病、誤嚥性肺炎は脳の機能とも密接に関連しています。脳外科の専門医が在籍しておりますので、脳外科と内科が協力して脳機能と全身機能を関連付けた専門的な診察、治療ができるようにいたします。
リハビリ部門では理学療法士、作業療法士に加え特に言語聴覚士の充実を図り、高次脳機能障害、摂食嚥下障害の回復に力を入れていきたいと考えております。入院後は早期より積極的なリハビリテーションを行い、慣れ親しんだ家やできるだけご自宅の近くの施設に早く帰れるように、地域の医療機関、在宅医療看護ステーションと連携を深めてまいります。また当院では「ユマニチュードⓇ」というコミュニケーションの技法を実践するインストラクターが在籍しています。職員全員がそのスキルを身に着け、入院、外来のすべてにわたって一人ひとりに寄り添った質の高い医療を提供することで患者さんの回復を全力でお支えいたします。「この病院に関わってよかった」と思っていただける病院になるよう努力したいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。
クリニックおよび介護施設を主に運営している医療法人光竹会の理事長、医療法人光川会 福岡脳神経外科病院、医療法人重喜会 南福岡脳神経病院、社会福祉法人春光会 特別養護老人ホーム 凪の郷の会長をしております呉義憲と申します。
南福岡脳神経外科病院は脳腫瘍に特化した病院と考えております。当院の特長や役割、これから目指す理想について動画をご覧ください。
