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Medical Treatment

低侵襲脳腫瘍・機能外科センターのご紹介

Minimally Invasive Brain Tumor and Functional Surgery Center

当院では「低侵襲脳腫瘍・機能外科センター」を設置し、脳腫瘍全般の治療と機能外科手術を、できるだけ身体への負担を抑えながら行うことを目指しています。特に、手術が難しいとされる頭蓋底腫瘍の外科治療にも積極的に取り組んでいます。

低侵襲手術へのこだわり

当センターでは、患者さんの負担を最小限に抑えつつ、最大限の治療効果を得るために、以下の点を重視しています。

  • 可能な限り目立たない切開で手術を実施
  • 周囲の正常な脳機能を損なわないよう、神経モニタリングを徹底
  • 外視鏡と内視鏡を適宜選択、あるいは組み合わせて治療
  • 経験豊富な脳神経外科医が手術を担当し、高い成功率を維持

機能外科手術について

当センターの機能外科では、「片側顔面痙攣」や「三叉神経痛」に対する外科的治療を行っています。

  • 三叉神経痛:片側の顔面に突然電撃のような痛みが走る疾患
  • 片側顔面痙攣:片側の顔面が頻繁にピクピクと動いてしまう疾患

これらは、頭蓋底にある三叉神経や顔面神経に血管が接触することで引き起こされると考えられています。当センターでは、解剖学的に複雑なこの領域の手術に対し、高度な技術と設備を駆使して治療を行っています。

最新技術を活用した手術

脳や神経の機能を最大限に保護するため、当センターでは以下の先端技術を導入しています。

  • 神経モニタリング

    神経モニタリング

    手術前に十分な調整を行い、基準となる波形を取得。手術中もリアルタイムで神経の状態を確認。ほぼすべての脳神経のモニタリングが可能。

  • 神経ナビゲーションシステム

    神経ナビゲーションシステム

    腫瘍の位置をリアルタイムで把握。

  • 外視鏡(4K-3Dカメラ) | Olympus 4K-3D ORBEYE

    外視鏡(4K-3Dカメラ)

    従来の顕微鏡ではなく、外視鏡を用いた手術を実施。

  • 4K内視鏡 | Olympus 4K ENDORAM

    4K内視鏡

    1-2cm大の開頭で脳深部の腫瘍を摘出可能

外視鏡手術のメリット

当センターでは2018年の発売当初から外視鏡を導入し、より精度の高い手術を提供しています。外視鏡には以下の利点があります。

  1. 術者の負担軽減

    無理のない姿勢で手術ができ、長時間の手術でも安定したパフォーマンスを維持。

  2. 大画面での共有

    大画面により、チーム全員が手術部位を確認可能。

  3. 広い操作空間

    複数の補助器具を併用しやすく、術野の確保や手技の選択肢が広がる。

当センターでは、これらの技術を駆使しながら、患者さんにとって最良の治療を提供することを目指しています。お困りの方は、ぜひ当センターまでご相談ください。

(矢野茂敏)

当センターの脳腫瘍手術実績

外視鏡手術 内視鏡手術 経鼻内視鏡手術 合計
2023年(7-12月) 39 4 21 64
2024年(1-12月) 43 6 33 82

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